アブストラクト(23巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 根管の機械的な拡大についての実験的研究 I 新鮮抜去歯を用いた清掃効果に関する実験 II 根尖狭窄部の拡大と根尖歯周組織の治癒との関係
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 笠原悦男
Authors(kana) : かさはらえつお
Organization : 松本歯科大学歯科保存学第2講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 23
Number : 1
Page : 160-161
Year/Month : 1988 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」根管の清掃拡大の重要性は周知の事実である. しかし根管が適切に拡大されたことを実際に確認する方法はなく, 主として先人によって設けられた幾つかの拡大完了の判定基準に依存しているのが現状である. しかしながら, このような根管拡大基準についての優劣を知る詳細な比較検討の報告は見られず, また根管の彎曲や扁平形態など, 根管の清掃拡大を困難にする因子が存在するときにも, 果してこれらの基準がどの程度有効であるかについての報告も見られない. そこで新鮮抜去歯81歯の131根管について, 手用リーマーと従来の拡大基準, ならびにK型ファイルによるSereneらの拡大基準を用いた根管拡大法を対照とし, リーマーによる安田の拡大基準における根管の清掃効果について比較検討を行った. また, 良好な清掃効果を得るために根尖部を大きく拡大すると, 根尖狭窄部の破壊による影響が懸念されるため, 根管を大きく拡大して根尖狭窄部を破壊した症例について, 根管充填を施したときの治癒状況, とくに長期間経過時の根尖歯周組織の変化を知るために, サルの歯を被検歯として, X線写真ならびに組織学的観察を行った.
Practice : 歯科学
Keywords :