アブストラクト(23巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Bradykininによるイヌ摘出舌動脈の収縮作用機構に関する薬理学的研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 小池淳美
Authors(kana) : こいけあつみ
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 23
Number : 3
Page : 430-431
Year/Month : 1988 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」Bradykinin(BK)が口腔内微小循環単位で, 周囲循環系とは独立した局所循環調節のkey mediaterとして中心的役割を演じていることは知られている. さらに, 口腔内への供給血管には, BKに対する反応特異性の存在する可能性が示唆されている. 事実, BKはイヌ摘出肺動脈, 腸間膜動脈および総頸動脈を弛緩させるのに反し, 舌動脈を強く収縮させることが確認された. このBKによる舌動脈収縮作用が内皮細胞非依存性であったことから, この収縮は舌動脈平滑筋細胞そのものに対するBK受容体を介したCa2+流入機構によるものであると仮定できる. しかし, BKによるCa2+流入増加がα-受容体あるいは収縮性prostaglandins生合成系を介してもたらされる可能性も否定できない. そこで本研究では, kinin関連analogを用い, 薬理学的手法により, kinin受容体とCa2+との役割に関連させてBKの舌動脈収縮作用機構を考察した.
Practice : 歯科学
Keywords :