アブストラクト(23巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : イヌ乳歯交換期における血管網の変化について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 奥田喜康
Authors(kana) : おくだよしやす
Organization :
Journal : 神奈川歯学
Volume : 23
Number : 3
Page : 440-441
Year/Month : 1988 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」乳歯根吸収は, その現象そのものが生理的機構に基づいた変化であり, 生体内の恒常性を保ちながら硬組織が吸収されてゆくきわめて特異的な変化である. そこで, この特異的な変化を血管形態の変化に注目し観察を行った. 実験には, 出生日が明らかな雑幼犬を用い外頸静脈より脱血を行い, glutaraldehyde溶液にて環流固定を行った. その後, メルコックス樹脂を注入し, 血管鋳型標本を作製, 血管網の立体的変化(特に, 乳歯歯根膜の血管網の変化, 乳歯歯髄の血管網の変化, 代生歯を囲んでいる縮合エナメル上皮及びその周囲の血管網変化)について観察した. また, 墨汁注入切片, 超薄切片についても観察を行い, 以下のような結果を得た. (1) 乳歯歯根膜の血管網は, 乳歯根の吸収が開始されると, その吸収窩に向ってループを形成し始めており, 吸収の進行に伴って, そのループは, 互いに吻合をくり返えしながら, 特異的なぶどうの房状の血管形態へと変化していた.
Practice : 歯科学
Keywords :