アブストラクト(24巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 牛歯根膜非コラーゲン蛋白質の生化学的研究 - 68K蛋白はHAとALPaseとのlink proteinであるだろうか -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 奥野明
Authors(kana) : おくのあきら
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科歯科矯正学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 24
Number : 1
Page : 232-233
Year/Month : 1989 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」歯根膜組織には多くの非コラーゲン蛋白質が存在しており, 歯根膜の恒常性の維持や組織改造における役割が注目されている. しかし, 歯根膜における非コラーゲン蛋白質の生理機能に関しては不明な点が多く, 歯科領域での主要研究課題となっている. 歯根膜の非コラーゲン蛋白質の中ではムコ多糖が主要成分であり, 特にヒアルロン酸(HA)は硫酸化ムコ多糖に比べてその割合が高く, 加齢によって増加することが報告され, 最近になって, HAは単に細胞外マトリックスの構成成分としての役割だけでなく, 他の細胞外成分や細胞そのものと反応することによって, 組織改造や細胞機能を調整している可能性が考えられ, 注目を集めている. 一方, 歯根膜組織ではアルカリホスファーターゼ(ALPase)活性が高いことが報告されているが, 歯根膜などのALPaseは, 石灰化に関連するよりも, むしろ細胞機能と直接に関連することによって, 組織改造に関与していると考えられている. 本研究は歯根膜に含まれる非コラーゲン蛋白質であるHAおよびALPaseを分離して, その親和性についてさらに検討することを目的としておこなわれた.
Practice : 歯科学
Keywords :