アブストラクト(24巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 実験的亜鉛欠乏マウスにおける口腔領域APUD細胞の組織化学的研究 - 特に味蕾と肥満細胞について -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 前坂秀行
Authors(kana) : まえさかひでゆき
Organization : 神奈川歯科大学口腔病理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 24
Number : 1
Page : 241-243
Year/Month : 1989 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」ICR系マウスを用い亜鉛欠乏食の摂食で亜鉛欠乏状態を惹起せしめ, その際の舌有郭乳頭味蕾における味細胞のアミン前駆物質の取り込みと, アミンへの変換能(APUD能)に関して蛍光組織化学的および免疫組織化学的に検索を行った. また舌, 顎下腺ならびに背部皮下結合組織に分布する肥満細胞を対象としてその細胞質内含有成分であるセロトニンおよびヘパリンについて蛍光測光法による測定を行い, 亜鉛欠乏が味細胞と肥満細胞のAPUD能に如何なる影響を及ぼすかについて検討し, 以下の結論を得た. 1. 亜鉛欠乏食群では, 実験開始後より体重増加率が極めて低く, 実験開始後第3週でほぼ停止し, さらに第6週以後は減少をなし, 実験終了時では対照群の57%の値を示し, 著しい成長抑制が観察された. 2. 亜鉛欠乏食で9週間(実験終了時)飼育したマウスの血清亜鉛値は, 対照群と比較し45%の低下を認めた. 3. 亜鉛欠乏のマウスの有郭乳頭は形態的に対象動物と相違はみられず, 味蕾の数ならびにその構成細胞についても差異を認めなかった.
Practice : 歯科学
Keywords :