アブストラクト(24巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : SiCウィスカー強化生体用複合結晶化ガラスの疑似生体液中における動態 - フォスビチンによる結晶生成の抑制 -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 弓削公
Authors(kana) : ゆげたかし
Organization : 神奈川歯科大学口腔生化学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 24
Number : 1
Page : 262-263
Year/Month : 1989 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」歯科用のインプラント材を開発する上で, 成型しやすく, しかも強度の高い材料が要望されている.近年, SiCで複合化した結晶化ガラスが開発され, 動物実験で為害性の無いこと, 骨との親和性が高いことが報告されている. そこで, この材料の生体内での化学的な性質を検討するため, 疑似生体液中での化学的な変化を熱力学的に考察した. その際, リン酸化タンパク質であるフォスビチンによる影響も調べた. そして, 以下のような結果を得た. 1. 今回用いた2種の結晶化ガラス(CPS, CPS-SiC)では, 共にカルシウムとリン酸の溶出を示した. その際, SiCウィスカーの添加はそれぞれを助長した. 2. (複合)結晶化ガラスは対照として用いたハイドロキシアパタイト(sHAP)に比べ石灰化誘導能(nucleation)が極めて低く, 誘導時間(induction time)はそれぞれ120分, 35分であり, SiCの添加でnucleationが促進されていた.
Practice : 歯科学
Keywords :