アブストラクト(24巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 歯の挺出に伴なう歯根膜血管網, 歯根膜線維と歯槽骨の変化について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 川戸二三江
Authors(kana) : かわとふみえ
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔解剖学第1講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 24
Number : 3
Page : 562-563
Year/Month : 1989 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」歯根膜は単に歯を歯槽内に支持するだけでなく, 歯根膜中の基質, 組織液および血管内の血液など, すべてが粘弾性機能として作用することによって歯根膜は全体として咬合圧に対する緩衝装置的役割を有し, 歯槽骨に対しては保護的役割をも兼ねているであろうと考えられている. 矯正力を作用させたあと歯の移動に伴ない歯周組織は変化する. そこで本研究は, 実験的に歯を挺出させたあとの歯根膜の血管網の経時的変化と, それと同時期の歯根膜線維と歯槽骨の改造現象を骨付着血管鋳型法を用いて走査型電子顕微鏡で観察した. 一部のものは血管網と歯周組織との関係を明らかにするため, 血管に墨汁注入し, アザン染色を施こした組織標本を光学顕微鏡で観察した. 実験には根尖閉鎖後の体重10kg前後の雑成犬を, 雌雄の別なく36頭を用いた. 下顎第二, 第三前臼歯を用い, 初期荷重約70gで歯軸方向へ挺出させた. 3日, 7日, 10日, 14日, 21日, 30日, 60日の各期間実験を行った.
Practice : 歯科学
Keywords :