アブストラクト(25巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : アミノ酸ラセミ化法による象牙質からの年齢推定に関する研究 -分別抽出について-
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 丸茂忠英
Authors(kana) : まるもただひで
Organization : 神奈川歯科大学法医学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 1
Page : 123-124
Year/Month : 1990 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 歯は, 法医歯科学上, 最も重要な検査資料の1つである. とくに, 白骨死体から身元確認する場合, 唯一の手がかりとなることも多い. とりわけ, 歯からの検査項目の中で年齢推定は, 身元不明者の早急な確認にはなくてはならない大切な事項である. 歯からの年齢推定に関する研究は, 古くより多種多様な方法が試みられているが, 1976年, Helfman and Badaは, アミノ酸(アミノ酸残基)中の最も速いラセミ化反応速度をもつアスパラギン酸に着目し, 歯冠部象牙質(一部分の断片試料20例)中のD/L比を歯からの年齢推定に応用し, きわめて良好な結果(r=0.979)を報告している. しかし, 当教室では, 歯より縦断切片を作成し, 象牙質全体を検査試料とし, アスパラギン酸D/L比と実際年齢との相関を検討したところ, Helfman and Badaの成績よりもさらに良好な結果(r=0.991以上)が得られた.
Practice : 歯科学
Keywords :