アブストラクト(25巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 根管内貯留液の根尖歯周組織に及ぼす影響について -根管模型埋没実験-
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 田中勇人
Authors(kana) : たなかはやと
Organization : 神奈川歯科大学歯科保存学教室第3講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 1
Page : 126-127
Year/Month : 1990 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 従来から, 多数の研究者により根管処置の臨床的遠隔成績に関する検索が行われた結果, 根管内細菌が根尖病変成立の主因であるという説が多い. 一方, Rickertらは, 不完全な根管充填によって生ずる根管内死腔の存在が予後不良例に関与していることを報告し, その後, この説を裏付けるモデル実験として動物皮下に根管模型を無菌的に埋没して行う検索が多くみられる. しかしながら, これらの実験を通覧するに, 死腔内貯留液の分解産物により炎症反応が惹起されるとするもの, 模型の材質によっては炎症は起こらないとするもの, また, 盲管内部に肉芽組織の侵入を認めるものや認めないものがあり, 根管死腔内貯留液の根尖歯周組織刺激性については, 未だに明らかにされていないのが現状である. そこで, 生体に対して為害作用を示さないテフロンを用いた根管模型を試作し, 家兎背側皮下に埋没して1ヵ月から12ヵ月間の飼育後, 無菌的な根管死腔内貯留液に対する生体の反応について, 病理組織学的および生化学的両面より検討した.
Practice : 歯科学
Keywords :