アブストラクト(25巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 咬合性外傷における歯根膜の変化と骨改造との関連について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 鳥巣秀男
Authors(kana) : とりすひでお
Organization : 神奈川歯科大学口腔解剖学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 1
Page : 136-137
Year/Month : 1990 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 歯周疾患の病因を追求するうえで, 咬合性外傷時における歯槽骨の吸収と歯周組織の微小循環関連を検索することは重要な課題の1つである. 実験的に一次性咬合性外傷を惹起させるために, イヌ上下顎左右第二・第三前臼歯に歯肉と接触しないようバンドを作って隔壁とし, その中にコンポジットレジンを充填して, 咬合の挙上を図り, 一定期間飼育した後, 下歯槽動脈からアクリル系合成樹脂(Mercox)を注入し, タンパク分解酵素処理後走査型電子顕微鏡で観察し以下の結果を得た. 14日後, 血管鋳型消失部が歯槽壁中央部から根尖側にかけ広範囲に歯槽骨露出部が観察された. 残存する歯根膜血管網直下の歯槽骨壁には直接性骨吸収が存在したが, 血管鋳型消失部の歯槽骨表面は滑沢で骨吸収窩は見られなかった. 30日後, 歯根膜血管網は環状の細かい網円へと変化していた. 歯槽頂縁を含む歯槽骨には島状に歯槽骨露出部が観察され, 周囲は先端が糸球体状のループを形成した毛細血管に取り囲まれていた.
Practice : 歯科学
Keywords :