アブストラクト(25巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 排泄管導管結紮後のラット顎下腺の再生
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 三邉メイ
Authors(kana) : みなべめい
Organization : 神奈川歯科大学病理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 1
Page : 146-147
Year/Month : 1990 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 成熟Wistar系雄ラットを用い, 顎下腺の排泄管導管の結紮および, その後の結紮解除を行った際の腺組織の変化を病理組織学的に検索し, 次の結果を得た. 1. 排泄管導管結紮により, 導管部では顆粒管導管細胞の脱顆粒と線条部導管細胞において基底線条の消失を認め, 腺房部では腺房細胞の壊死を伴なう著しい萎縮が観察された. しかし結紮後7日の腺組織において顆粒合成能の低下した残存腺房細胞が認められた. 2. 介在部導管は, 結紮による細胞変性はみられず, mitochondriaの増加とGolgi装置の発達した所見が観察された. 3. 結紮解除後4日の腺組織において, 残存導管の末端部に導管様構造の形成を認め, この腺管は解除後7~14日に至り著しい発達を示した. 4. 結紮解除後7日の腺終末部には, 正常のものと同様の分泌顆粒を少数含有した再生腺房細胞が観察された. 5. 再生腺房細胞は結紮解除後21日で急激に増加し, 解除後28日に至り腺房部は充実性の組織構造を呈した.
Practice : 歯科学
Keywords :