アブストラクト(25巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ポリアラミド分子複合レジンの力学的挙動について コア分子(Oct-PPTAおよびSte-PPTA)の分子運動性および分子複合レジン(Oct-PPTAおよびSte-PPTA-PMMA)の熱的性質および動的粘弾性について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 樋口慎一
Authors(kana) : ひちぐしんいち
Organization : 神奈川歯科大学歯科理工学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 1
Page : 149-151
Year/Month : 1990 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 これまで, 義歯床用PMMAレジンの補強法に従来のマクロ的繊維補強からミクロ的, 即ち分子レベルによる分子複合レジンについて論じてきた. ミクロ的補強法では均一な複合体が得られるところに特徴がある. この補強材には, PPTA (Poly-p-phenylene terephthal amide)という主として芳香環により, その連鎖構造は, 全トランス型およびパラ型の著しく屈曲性が少ない剛直高分子鎖を用いた. しかし, PPTAは分子間の水素結合などにより凝集力が強いため, そのままではマトリックス中に分子分散されないので, DMSO+NaH系によりアミド結合のN位のH原子をアルキル基で置換した. そして, アルキル基の炭素数が8以上になると, MMAに容易に溶解することを見出した. 例えば, オクチル(Oct)基およびステアリル(Ste)基で置換されたPPTA (Oct-PPTAおよびSte-PMMA)をPMMA中に分子分散(複合量3wt %)させたレジン(Oct-PPTA-PMMAおよびSte-PPTA-PMMA)の歯科理工学的性質は, Oct-PPTA-PMMA>Ste-PPTA-PMMA≧PMMAという順になった.
Practice : 歯科学
Keywords :