アブストラクト(25巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 輸血 (1)
Subtitle : 紹介および展望
Authors : 木村友七
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学臨床病理学教室, 神奈川歯科大学臨床検査科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 2
Page : 255-256
Year/Month : 1990 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 輸血療法は, 事故や手術時の出血による血液の喪失や血液疾患, その他血液成分の産生低下, 機能低下あるいは破壊の亢進をみる疾患に対する治療方法として必須なものであり, 広く行われてきた治療法である. しかし, 輸血療法は溶血性反応, 非溶血性反応(発熱, アレルギーなど), 輸血感染症などのリスクを伴っている. また最近, 新鮮血ならびにその成分製剤を中心として供血者の免疫系細胞が受血者中の臓器を攻撃するために, 重篤な障害をひきおこす移植片対宿主反応も指摘されてきており, 輸血療法の適応と安全対策について最新の知見に基づいた対応が求められている. また, 血液製剤の適正使用については, 血液事業検討委員会(昭和59-62年)および新血液事業推進検討委員会(昭和62年~)において検討が行われているが, 院内採血によって得られた血液(以下, 院内血)の使用についても, その適応と安全の確保のために, 現在の技術水準に沿った指針の必要性が指摘されている.
Practice : 歯科学
Keywords : 輸血療法, 適正化