アブストラクト(25巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ウシ歯根膜アルカリフォスファターゼの精製とその生化学的性質に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 竹内誠
Authors(kana) : たけうちまこと
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科歯科矯正学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 3
Page : 377-379
Year/Month : 1990 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 歯根膜に高いアルカリフォスファターゼ(ALP)活性の存在が認められ, しかもそれは骨のALPと同様の臓器非特異型であると報告されている. また, 実験的な歯の移動の際の歯周組織改造現象の過程において, 歯槽骨の新生が起こる部位で, 歯槽骨のみならず歯根膜のALP活性も上昇することが示されている. このことは, 矯正学的な歯の移動に伴う骨改造現象において, 非石灰化組織である歯根膜のALPがいかに関与しているか知るうえで重要であると同時に, この骨改造現象における歯根膜の生理機能を知るうえでも重要である. 以上の現象を理解するためには, 歯根膜ALPの生化学的性質の詳細な検討が必要である. そこで本研究は, ウシ歯根膜よりALPを精製し, その生化学的性質を明らかにすることを目的として行われた. ALPは, 新鮮なウシ歯根膜を, 血清成分を取り除くため十分洗浄後, 0.2mM MgCl2および0.1% Nonidet P-40を含む10mM Tris-HCl緩衝液pH 7.4, で4℃ 24時間攪拌することによって抽出した.
Practice : 歯科学
Keywords :