アブストラクト(25巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 乳歯歯質の微量金属に関する研究 -出生前および出生後形成歯質における微量金属含有量について-
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 丹下貴司
Authors(kana) : たんげたかし
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科小児歯科学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 25
Number : 3
Page : 384-385
Year/Month : 1990 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 乳歯歯質中の微量金属は, 小児の生活環境を反映する指標として有用であると考えられるが, 乳歯の形成時期と微量金属の取り込み量にいつては不明な部分も少なくない. 本論文は乳歯を個体の生活環境における微量金属蓄積状況を知る指標とすることを目的として, 乳歯に特有に観察される新産線を含むその他の成長線を利用して, 乳歯歯質を特定の形成時期に細分化し, 各元素(Ca, P, Cd, Zn, Pb, Cu)の定量分析を行い, 乳歯の形成時期と微量金属の取り込み量の関係について検討を加えたものである. 分析試料として交換期のため抜去された健全上顎乳中切歯を用いた. まず, 歯冠部を唇舌的にダイアモンドディスクで切断し, 厚さ500μmの薄切切片を製作した. マイクロラジオグラムの撮影および洗浄後, エナメル質については光学顕微鏡で, また象牙質については光学顕微鏡およびマイクロラジオグラムにて新産線および歯冠完成時期相当のオーエンス線の位置を確認後, 機械的に分離し各々を出生前形成歯質, 出生後形成歯質IおよびIIとして分析に供した.
Practice : 歯科学
Keywords :