アブストラクト(26巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ラット顎下腺terminal tubule cellの細胞内自己貪食作用に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 伊藤由美
Authors(kana) : いとうゆみ
Organization : 神奈川歯科大学病理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 26
Number : 1
Page : 69-70
Year/Month : 1991 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 Wistar系ラット顎下腺の幼若期に存在するTT cellは, 離乳後, その細胞内に空胞形成を生じて消退する. このTT cellの消退に関連した形態変化, 特に空胞膜の由来について組織化学的ならびにunbuffered osmium法を用いた電顕的検索を行い, 以下の結果を得た. 1) TT cell内の空胞形成は, 電顕的検索で離乳前の19日齢顎下腺で認められた. 空胞は構造物を含み, また分泌顆粒との融合像が観察された. この空胞内部にはacid phosphatase活性が検出された. これらの所見はTT cellの空胞が細胞内小器官を消化するautophagolysosomeであることを示しており, また分泌顆粒をも処理することからcrinophagyの性格を有することが証明された. 2) この細胞内空胞は, 隣接したものと融合し大型化を生じ, その後, 管腔側への開口分泌が観察された.
Practice : 歯科学
Keywords :