アブストラクト(26巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 下顎歯肉偏平上皮癌の進展様式と術前治療効果について - 組織学的三次元画像解析を中心として -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 中村昌幸
Authors(kana) : なかむらまさゆき
Organization : 神奈川歯科大学
Journal : 神奈川歯学
Volume : 26
Number : 3
Page : 321-323
Year/Month : 1991 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 下顎歯肉癌は歯周組織あるいは骨膜を介し, 比較的早期に骨内に浸潤する. したがって, その外科的治療として, さまざまな顎骨切除術が行われるが, 手術法の選択には明確な基準がないのが実情である. そのため安全域と称して必要以上に顎骨を切除し, 形態, 機能を損じる一方, 不十分な切除により局所再発をきたし不幸な転帰をとることも少なくない. 必要以上に顎骨を切除することなく, 腫瘍を完全に切除するには, 腫瘍の軟組織および骨組織への進展の実相を把握し, それを的確に診断することが重要である. この点についてはこれまでX線的, 病理組識的所見を中心に検索されてきたが, その大部分は一面あるいは限られた断面での観察であり, 腫瘍の全体的, 立体陸な進展状況は明かではない. 本研究は下顎歯肉扁平上皮癌の下顎骨切除症例26例を対象とし, X線, 組織学的検索に加え, 組織学的三次元画像解析を行い, 腫瘍の立体的な進展の様相を追求した.
Practice : 歯科学
Keywords :