アブストラクト(27巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : アスパラギン酸のラセミ化反応を利用する乳歯象牙質からの年齢推定
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 加藤節子
Authors(kana) : かとうせつこ
Organization : 神奈川歯科大学
Journal : 神奈川歯学
Volume : 27
Number : 1
Page : 163-164
Year/Month : 1992 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」年齢推定は, 生体, 死体を問わず, 個人識別上重要な課題であって, 多数の身元不明死体, とりわけ白骨死体, 焼死体, 轢死体, その他腐乱の著しい死体, ならびに大規模災害時のように, 身元確認の資料が欠落した時の個人判別の場合に利用される. 象牙質中のアスパラギン酸のD体が加齢に伴い, ほぼ規則的に増加する現象をとらえたものをアミノ酸ラセミ化法という. この方法が, 歯からの年齢推定法の中で最も信頼性の高い方法であって, 実際の年齢鑑定にも利用されている. しかし, それは主として成人の永久歯を対象としたものであり, 若年者の乳歯についても検討されるべきものと考える. 乳歯からの年齢推定に関しては, 萌出時期, 咬耗の程度, 歯根の完成状態, あるいは乳歯と永久歯との交換時期などからなされているが, 乳歯そのものからの年齢推定に関する報告は少ないようである.
Practice : 歯科学
Keywords :