アブストラクト(27巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 根管処置前後の歯根肉芽腫由来線維芽細胞様細胞の動態
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 鈴木二郎
Authors(kana) : すずきじろう
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 27
Number : 3
Page : 416-417
Year/Month : 1992 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」根尖性歯周疾患は主に根管経由の刺激, すなわち細菌や壊死歯髄などが原因で生じるものが最も多いとされている. したがって, その治療には根管内細菌や壊死物質の削減を図り, 適正な根管充填を施すことによって多くのものは治癒におもむくといわれている. 従来から根尖病変の成立ならびに治癒過程についての検討は数多く行われてきたが, それらの大部分は病理組織学的またはX線学的研究が殆どであった. しかし, 近年の生物学的, 免疫学的分析技術の発展に伴い, 根尖病変組織の細胞機能と生化学的変化についての研究にはめざましい業績が見られ, それらは病巣の成立ならびに治癒過程に係わる炎症性細胞に関しての報告が多くを占めている. 本研究は根尖性歯周炎の中でその発現頻度が最も高いとされる歯根肉芽腫の主要細胞成分であり, 多彩な機能を有すると考えられる線維芽細胞について細胞生物学的レベルでの検討を行い, その成立ならびに治癒過程解明の一助とすることを試みた.
Practice : 歯科学
Keywords :