アブストラクト(28巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 歯科診療時の患者体位に関する研究 - 循環器系への影響 -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 小川祐司
Authors(kana) : おがわゆうじ
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 28
Number : 1
Page : 101-102
Year/Month : 1993 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」長い歴史をもった患者座位の歯科診療姿勢が現在のような水平位診療に変ったのは主として術者側の便宜上の問題であった. ところが水平位診療の普及とともに, 治療中の神経原性ショックの減少が経験的に知られてきた. しかし, このような診療時の体位が患者の交感神経系, 循環器系にどんな影響を与えているかを具体的に示した研究はない. そこで著者は水平仰臥位, 半仰臥位, 座位の被検者に対して口腔内に疼痛刺激を与え, 血圧, 心拍数, 血漿カテコールアミン濃度に加え, 心機能検索法である左室収縮時相を同時に測定することで診療体位の循環生理と, 疼痛刺激に対する反応を加齢変化を含めて把握し, 循環器系への影響から各診療体位を評価する目的で検討を行った. その結果, 安静時における座位は, 水平仰臥位に比べて血漿ノルエピネフリン濃度が若年者群で55.6%, 中高年者群で77.6%の高値を示し, また, 心収縮機能を示すpre-ejection phase(PEP)/left ventricular ejection time(LVET)は, 前者が45.2%, 後者が38.6%の高値を示した.
Practice : 歯科学
Keywords :