アブストラクト(28巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : アスパラギン酸のラセミ化反応を利用するセメント質からの年齢推定に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 杉本治雄
Authors(kana) : すぎもとはるお
Organization : 神奈川歯科大学
Journal : 神奈川歯学
Volume : 28
Number : 2
Page : 221-222
Year/Month : 1993 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」歯は人体組織中最も硬い器官で 物理化学的影響を受けにくく, ヒトの死後永くその形をとどめているとともに, 代謝の遅い組織の1つである. 身元不明死体の個人識別において, 白骨死体, 高度な腐乱死体などの歯から年齢を推定することは重要な検査項目の1つであって, 正しい推定年齢を特定することは事件の早期解決に大いに役立つことになる. 歯は, エナメル質, 象牙質, セメント質の3つの硬組織からなっていて, アミノ酸のラセミ化反応を利用する歯からの年齢推定に関する研究成績によると, エナメル質, 象牙質の有効性がすでに証明されている. すなわち象牙質全体を用いると, r=0.991が得られることが実証されている(日隈ほか). しかし, ラセミ化法を利用したセメント質における年齢推定は, いまだ報告されていない. そこで, 今回, 比較的水分含量が多く, 環境温度が高いと思われるセメント質を用いて, アスパラギン酸のD/L比と実際年齢との相関ならびにラセミ化反応速度について実験を行った.
Practice : 歯科学
Keywords :