アブストラクト(28巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 口腔偏平上側癌の治療過程における核DNA量およびRNA量の変動と細胞像の変化について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 田畑利章
Authors(kana) : たばたとしふみ
Organization : 神奈川歯科大学
Journal : 神奈川歯学
Volume : 28
Number : 2
Page : 243-244
Year/Month : 1993 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」口腔扁平上皮癌の治療前と, 放射線, 化学療法による治療過程における細胞動態と細胞形態との関係, それらと, 治療効果との関連性について検討した. 検索対象は口腔扁平上皮癌一次症例8例, 腫瘍細胞1,599個である. これら細胞についての検索方法は多重顕微蛍光測光による, 核DNA, RNA量と直接対比することにより観察, 解析された. その結果は以下のとおりである. 1. 口腔扁平上皮癌における治療前のDNA, RNAサイトグラム細胞動態解析では, G0/休止期は12-36%, G1期は28-49%, S期は23-34%, G2 M期および異常分裂細胞は5-32%であった. 細胞周期と細胞像との関係については, G0/休止期細胞は核, 細胞質ともに最小, N/C比は最大, クロマチンは濃縮状態であった. G1期細胞はG0/休止期細胞に比較して, 核, 細胞質ともやや大きく, クロマチンは分散状態であった.
Practice : 歯科学
Keywords :