アブストラクト(28巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ヒト培養歯根膜細胞の細胞外基質合成に対するTransforming Growth Factor-β1, β2の影響
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 小野崎純
Authors(kana) : おのざきじゅん
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科
Journal : 神奈川歯学
Volume : 28
Number : 3
Page : 394-396
Year/Month : 1993 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」歯根膜は, 周囲の歯槽骨に存在する骨芽細胞や破骨細胞と共に, 歯周組織の改造現象に深く関わっていると考えられている組織である. また歯根膜組織が石灰化し, 歯と歯槽骨の骨性癒着を起こしている歯では, 矯正力を加えても歯の移動は困難であることから, 矯正学的歯の移動においても, 歯根膜が重要な役割を演じているものと思われる. ヒト歯根膜細胞は形態的には線維芽細胞様の紡錘形を呈するが, 生化学的特徴としては, 骨系細胞の指標と考えられるALP活性が他の結合組織系の線維芽細胞に比べて高いことから, 骨系細胞に近似しているとの意見が出されている. 一方, 細胞調節因子として注目されているtransforming growth factor-β(TGF-β)スーパーファミリーは, ヒトの骨組織において, TGF-β1, TGF-β2, TGF-β3の3種類の存在が確認され, またヒト歯根膜細胞でもTGF-β1の遺伝子発現が認められている.
Practice : 歯科学
Keywords :