アブストラクト(29巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : Endotoxin Increases Sensitivity of Prejunctional Muscarinic Receptors in Rabbit Mesenteric Artery
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 関下司
Authors(kana) : せきしたつかさ
Organization : 神奈川歯科大学歯科薬理学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 29
Number : 1
Page : 66-68
Year/Month : 1994 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 グラム陰性菌の細胞壁成分である内毒素性リポ多糖(lipopolysaccharide; LPS)は, 内因性血管収縮物質に対する血管反応性を減弱させることが知られている. これまで, シナプス後膜α-受容体を脱感作する結果, 末梢血管緊張が低下し, これによって急激に末梢血管抵抗が減少すると考えられてきた. 一方, 末梢血管収縮性神経である交感神経の興奮に伴って遊離するノルエピネフリン(NE)量は, その末端(シナプス前膜)に共存するα2-受容体とムスカリン受容体を介して調節されていることも明らかとなっている. したがって, LPSで生ずる血管緊張の減弱にシナプス前作用が積極的に関与している可能性を無視することはできない. これに関してつい最近, LPSがα2-受容体感受性を増加させ, シナプス前作用を主要経路とする血管緊張性低下を引き起こすことが明らかとなった.
Practice : 歯科学
Keywords :