アブストラクト(29巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 小児におけるパノラマ撮影の被曝軽減に関する研究 1.理論的スリットの算出および各臓器の被曝線量の測定
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 小峰直行
Authors(kana) : こみねなおゆき
Organization : 神奈川歯科大学小児歯科学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 29
Number : 1
Page : 75-76
Year/Month : 1994 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 小児歯科診療におけるX線利用は, 多くの理化学的診断に対して不明確な反応を示す小児にとって最も重要かつ有効な診断方法である. なかでも断層方式パノラマX線撮影は, 歯・顎全域の多くの情報を提供してくれる. 歯科での被曝様式の特徴は, 診査部位が頭頚部のみに限局されていることより, 放射線感受性の高い生殖腺部の臓器被曝の危険は低く, 防護衣により完全に防護可能となる. しかし, 小児のclitical organ(決定臓器)の水晶体, 甲状腺部はそのエリア内に入ってしまう. 甲状腺部は口内法撮影時に被曝の危険に曝されるが, 当教室の重根らは小児用甲状腺プロテクターを開発し, すでにその防護は実用可能となっている. これに対して水晶体部では撮影陰影の問題などのため, 具体的な防護方法がいまだ確立していないものの, 口内法では当教室の楯野らが小児用コーンを開発し水晶体部, 甲状腺部での被曝軽減に良好な結果を得ている.
Practice : 歯科学
Keywords :