アブストラクト(29巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 小児におけるパノラマ撮影の被曝軽減に関する研究 2. 各臓器の被曝線量とリスクの推定
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 高森俊治
Authors(kana) : たかもりしゅんじ
Organization : 神奈川歯科大学障害者歯科学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 29
Number : 1
Page : 87-88
Year/Month : 1994 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 小児歯科領域では, 成長・発育にある小児を対象としているため, 長期的展望に立脚した的確な診断が必要とされ, X線診査は不可欠なものとなっている. なかでも, 各種撮影法のうち, 歯・顎全域を一枚の展開像として観察でき, 多くの包括的情報を提供し得る断層方式パノラマX線撮影の小児に対する撮影機会が増加してきている. 一方, X線はその取り扱い方によって放射線障害を惹起する可能性があり, 放射線による利害は常に表裏一体の関係にあることは言うまでもない. 小児は代謝が旺盛で放射線感受性が高いこと, 全身に対する骨髄の分布の割合が多く, 骨髄線量が問題となること, 被曝後の生存期間が長いことなどの理由により, 成人より大きな被曝を蒙る危険性が高く, 確実な被曝防護を果たさなければならない. しかし, 現在, 使用されている断層方式パノラマX線撮影機器は, 成人を基準としたものがほとんどで, 小児の撮影に際して被曝軽減を特別に考慮しているとは言い難いのが現状である.
Practice : 歯科学
Keywords :