アブストラクト(29巻3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ヒスタミンのウサギ舌動脈収縮機構
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors : 陶山直昭
Authors(kana) : すやまなおあき
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科歯科薬理学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 29
Number : 3
Page : 271-272
Year/Month : 1994 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容の要旨」 アゴニストによる平滑筋収縮機構については様々な見解があるが, 細胞内外のCa2+が密接に関与していることについては一致している. 抗原抗体反応で大量に生体内に遊離されるヒスタミンに対する血管反応は, 種差, 部位差によって異なることが知られている. 特に他の筋性組織・臓器に比べてはるかに大量の血液を舌に供給する舌動脈の反応性については, ほとんど報告がない. 本研究はヒスタミンに対するウサギ舌動脈平滑筋収縮機構を通常の等尺性張力の測定に加え, 黄色ブドウ球菌α菌毒(α-トキシン)によって膜透過性を亢進させたスキンド標本を用いて検討したものである. ヒスタミンは内皮細胞非依存性に舌動脈を収縮させ, その作用はH1-受容体アンタゴニストであるジフェンヒドラミンにより競合的に拮抗され, 電位依存性Ca2+チャンネル(L型)遮断薬であるニフェジピン(10-6M)により有意に抑制されたが, H2-受容体アンタゴニストであるシメチジンは全く影響を与えなかった.
Practice : 歯科学
Keywords :