アブストラクト（30巻1号：神奈川歯学）

神奈川歯学

Japanese

Title　： Studies on the Determination of Strontium in Human Tooth Enamel Using Nitrous Oxide-Acetylened Emission Spectrophotometry
Subtitle　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors　： 鈴木澄夫
Authors（kana）　： すずきすみお
Organization　： 神奈川歯科大学口腔衛生学教室
Journal　： 神奈川歯学
Volume　： 30
Number　： 1
Page　： 98-100
Year/Month　： 1995 / 6
Article　： 報告
Publisher　： 神奈川歯科大学学会
Abstract　： 「論文内容要旨」 ストロンチウム(以下Srと略す)は, 生体での硬組織との反応のみならず, 単独あるいはフッ素と共同して, ヒトエナメル質のう蝕抵抗性に影響を与えたり, また, フッ素症歯の症度に影響するとの報告もあり, 歯科的に興味深い元素の一つといえる. しかし, 硬組織中のSrの定量については, 主成分のカルシウムやリンなどの化学的干渉のために, その測定濃度も14から1200ppmといった大きな範囲で報告されており, 必ずしも再現性のある定量方法が確立されているわけではない. そこで本研究では, エナメル質中のSr濃度を正確に知るために, 主にN2O-C2H2炎光法を用いてSrの定量法について検討した. まず, 熊坂らの方法を参考にして調整した成人の健全臼歯エナメル質粉末を試料とし, 島津原子吸光分光光度計AA-610S型にて, 以下の項目についての検討を行った. 1. N2O-C2H2炎の原子吸光法と炎光法における測定感度の比較と分析波長の選択, 2. Sr標準溶液の測定限界, 3. 標準添加法に用いるSr標準溶液の回帰性, 4. 試料溶解液(0.2N-HCl)の影響, 5. 分析試料量の検討, 6. 標準添加法によるSrの添加回収率.
Practice　： 歯科学
Keywords　：