アブストラクト(30巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 合着用セメントの接着性と鋳造修復物の保持 I. 各種インレー用合金の加熱酸化処理がセメントの接着強さに及ぼす影響 II. セメントの接着強さと鋳造修復物の合着力との関係
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 野村健一郎
Authors(kana) : のむらけんいちろう
Organization : 神奈川歯科大学歯科保存学教室第I講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 30
Number : 1
Page : 104-105
Year/Month : 1995 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 レジン系接着材が日常の臨床において普及しつつある現在, 保存修復領域で対象となる小型鋳造修復物については, 窩壁の大部が象牙質により構成されているため, リン酸亜鉛セメントをはじめ, 操作性にすぐれ, かつ歯質接着性を有する旧来の合着用セメントが依然として使用されており, それらの性能は臨床的にも高く評価されている. しかしながら, これら合着材の接着性が鋳造修復物の総合的合着力に如何に関与しているかについては未だ十分には明らかにされていない. そこで本論文では, まず各種金属表面に対する加熱酸化処理がセメントの接着性におよぼす影響を検索し, 得られた結果を基として, 合着材の金属に対する接着強さと鋳造修復物の合着力と関係を詳細に検討することにより, 接着性が総合合着力に如何に関与するかを考察した. 第一報では被着体として3種鋳造用合金, ならびに4種純金属を用いて, これらを加熱酸化させることによる表面性状の変化を肉眼的観察, X線回折, SEM観察, 粗さの測定, 接触角の測定により詳細に検索し, 次いで接着性合着材カルボキシレートセメントのこれら各種性状の金属表面に対する接着力を引っ張り試験により測定した.
Practice : 歯科学
Keywords :