アブストラクト(30巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 咀嚼運動における咬頭嵌合位付近経路に関する研究 - 偏心性咬合干渉装置による影響 -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 木本克彦
Authors(kana) : きもとかつひこ
Organization : 神奈川歯科大学歯科補綴学教室第III講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 30
Number : 1
Page : 126-127
Year/Month : 1995 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 生理的な咀嚼運動を営むには, 咀嚼筋, 顎関節, 咬合で構成される機能的咬合系の調和が必要であり, これらは上位中枢と末梢の感覚受容器からの情報により制御されている. しかし, 何らかの原因によりその調和が乱れると, 咀嚼運動や顎関節部に影響を及ぼすことが明らかとされている. とりわけ, 咬合における歯の咬合面形態は咀嚼運動経路の一部に滑走経路が存在することから, 咀嚼運動に影響を与える因子の一つとして重要視されている. そこで, 本研究では咀嚼運動における咬頭嵌合位付近経路の意義に着目し, 被験者8名を対象とし, 下顎第一大臼歯に偏心性咬合干渉装置を付与した研究を試みた. そして咀嚼運動への影響を検索することを目的として, シロナソグラフ・アナライジング・システムIII(シーメンス社・ドイツ)により, 経時的観察の結果, 下記のような結論を得た. 1, 運動経路の方向は, 非干渉装着側咀嚼では前頭面および水平面の開口滑走経路と開口経路に, 干渉装着側咀嚼では前頭面の閉口滑走経路に有意の差を認めた.
Practice : 歯科学
Keywords :