アブストラクト(30巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 抗癌剤作用下における口腔扁平上皮癌細胞の細胞動態解析 - in vitroのDNA-RNA顕微蛍光測光による検討 -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 浅野信雄
Authors(kana) : あさののぶお
Organization : 神奈川歯科大学口腔外科学教室第II講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 30
Number : 1
Page : 132-133
Year/Month : 1995 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 本研究では, 口腔扁平上皮癌における化学療法効果と核DNA量-RNA量の変化との関係を明らかにするために, 増殖系の単純化された培養細胞を用い, 抗癌剤作用下における細胞形態および細胞増殖活性と, 核DNA量-RNA量の比較検討を行なった. 実験方法はヒト歯肉扁平上皮癌由来培養細胞Ca9-22に, 各種濃度のPeplomycin(以下PEP), CDDPを2時間接触, 5-FUは持続的に接触させ, 経時的に細胞形態の観察と細胞数の測定および核DNAとRNAの多重蛍光測光法による細胞動態解析を行った. その結果以下の結論を得た 1. PEP, CDDP作用群の細胞形態の変化では, 細胞数の変化の乏しい静細胞効果および殺細胞効果濃度とも時間の経過にともない, 核や核小体の腫大した細胞が増加し, 特に殺細胞効果濃度では核の膨化, 細胞質の空胞, 不鮮明化など細胞の変性所見が明らかであった. 一方, 5-FUのそれはPEP, CDDPとくらべ, 核, 核小体の腫大などの形態的変化は軽度であった.
Practice : 歯科学
Keywords :