アブストラクト(30巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 骨形成過程の骨芽細胞にみられる多層膜構造物の電顕的研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 永井宏人
Authors(kana) : ながいひろひと
Organization : 神奈川歯科大学口腔解剖学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 30
Number : 1
Page : 135-136
Year/Month : 1995 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 石灰化と脂質の関係を明らかにするために, 骨芽細胞と関連してみられる多層膜構造物(MLS)に注目し, この形態学的特徴およびその実体についてin vivoおよびin vitro両系において微細構造学的に検索した. 材料はICR系マウスの新生仔0日~2日齢(in vivo実験)および胎齢19日(in vitro実験)の頭頂骨組織片を用いた. その結果は以下の通りである. 1. グルタールアルデヒドと低濃度タンニン酸の併用法により, これまで試料作製中に多くは流失していた脂質成分(の一部)が保存され, 可視化が可能となった. 2. in vitro条件下でもグルタールアルデヒド・タンニン酸混合固定法を用いることにより, かなりの脂質成分を保存させることが可能となった. 3. タンニン酸は弱アルカリ性で使用する場合, 媒染効果とMLSの密な層状配列の形成に影響していた. 決して新たなMLSを形成するものではないと考えられた.
Practice : 歯科学
Keywords :