アブストラクト(30巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 上顎埋伏中切歯および犬歯の萌出誘導について
Subtitle : 症例
Authors : 宮川泰郎
Authors(kana) :
Organization : 宮川矯正歯科クリニック
Journal : 神奈川歯学
Volume : 30
Number : 2
Page : 227-232
Year/Month : 1995 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「緒言」 永久歯群における埋伏歯の発現頻度は, 約3~4%といわれる. 従来, 埋伏歯に対する治療としては, ただ単にその歯を抜去し, これによって生じた空隙は必要に応じ補綴するという処置がとられることが多かった. しかし, 若年者で埋伏歯抜去後の空隙を, 補綴処置の適応期まで保持することはかなり困難である. また犬歯のように, 他の歯を犠牲にしても萌出誘導し, 咬合に参加させたい場合もある. 幸いにして接着技術の進歩や矯正材料の改良などにより, 埋伏歯の萌出スペースの確保, 埋伏歯の萌出誘導が容易となり, 抜去を回避できる症例が増してきた. したがって, 過剰埋伏歯でもないかぎり, 原則的にはその歯に正常な機能を営ませるような処置を行うべきと考える. 今回, 上顎中切歯, 犬歯を矯正治療単独による方法および外科的開窓と矯正治療を併用した方法により萌出誘導に成功したので報告する. 「症例」 症例1 : 過剰歯の存在による上顎右側中切歯の埋伏
Practice : 歯科学
Keywords : 埋伏歯, 開窓, 牽引