アブストラクト(31巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : C-fos Expression in the Medulla Oblongata during the Reilly Syndrome due to Trigeminal Irritation
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 石田徳太郎
Authors(kana) : いしだとくたろう
Organization : 神奈川歯科大学口腔生理学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 31
Number : 1
Page : 109-111
Year/Month : 1996 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」三叉神経起源のReilly現象は, 三叉神経に強い刺激または弱くても長い持続の刺激が加えられたときに, 三叉神経-自律神経反射を介して度を越えた異常なインパルスが, 全身の諸臓器に伝えられ, 主として微小循環系の擾乱がおこって透過性亢進, 血栓形成, 梗塞, 出血等がおこり可逆的または非可逆的な非特異的な病変が生ずる現象である. これまでの研究で, 三叉神経と自律神経の接点が, 迷走神経の3つの核, 背側核, 疑核, および孤束核にあることが判明している. しかし三叉神経刺激が強いとき, 長く持続して非常に広範で強い病変が例外なくおこるためには, 神経系を介した興奮の伝播の他に二次的な要因も考えられる. 最近色々なストレスを与えたときに, 最初期遺伝子の異常な発現の増強があることが報告されている. そこで三叉神経に生理的な範囲での刺激を与えたときと, 非常に強く長く続く刺激を与えたときで最初期遺伝子の一つであるc-fosの延髄における発現状況が, 異なるかどうかについて検討を試みた.
Practice : 歯科学
Keywords :