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アブストラクト(31巻3号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | 血管鋳型法を用いた歯髄脈管に関する形態学的研究 |
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Subtitle : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨 |
Authors : | 河野英生 |
Authors(kana) : | こうのえいせい |
Organization : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔解剖学講座 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 31 |
Number : | 3 |
Page : | 288-289 |
Year/Month : | 1996 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | 「論文内容要旨」歯髄が露出するとその露髄面直下では修復治癒機転として防御反応が起こることが知られている. そこで, 実験的に歯冠部歯髄を露出, 歯髄炎を惹起させたあとの露髄面直下の治癒機転の特徴を微小循環動態の立場から, 血管鋳型標本, 超薄切片等を作製し, 走査型および透過型電子顕微鏡を併用して検索を行い, 以下のような結果を得た. 血管鋳型法による経時的所見は, 炎症初期(急性炎症)において, 毛細血管網から血管透過性亢進を示唆する合成樹脂の漏出が組織間に無秩序に拡散しているのが観察された. その漏出は露髄面直下を中心として歯髄全体に認められた. 慢性炎症での窩洞部直下においては, 肉芽組織を取り囲むような拡張したループ状の血管鋳型がみられ, これは修復治癒機転のための肉芽形成が行われていたことが示唆された. また, 球状化した合成樹脂の漏出像が観察されるようになり, この球状化した合成樹脂は相互に吻合しているのが観察された. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |