アブストラクト(32巻3/4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : フッ化物洗口後の口腔内フッ素保持に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 川村和章
Authors(kana) : かわむらかずあき
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔衛生学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 32
Number : 3/4
Page : 280-282
Year/Month : 1997 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 フッ化物洗口は公衆衛生的に利用できる優れたう蝕予防手段の一つである. その安全性と効果は多くの研究から既に証明されているが, フッ素洗口液のフッ素濃度や洗口の頻度が異なっても同レベルのう蝕予防効果が示されるという現象が見られる. 本研究では, フッ化物洗口によるう蝕抑制効果が洗口後に口腔内に保持されるフッ素の量に影響されるものと考え, 毎日法で応用されるフッ素濃度(100, 200, 300, 400, 500ppm)の洗口液による30秒間の洗口と, 週1回法で応用されるフッ素濃度(900ppm)の洗口液による1分間の洗口後の口腔内フッ素保持に関する実験を行った. 口腔内保持に関連する因子として唾液と歯垢中のフッ素濃度を選び, また, 洗口後に尿中に排泄されるフッ素量からも間接的にフッ素保持量を検討した. 洗口後2時間までの唾液中フッ素濃度は, 洗口液中のフッ素濃度に応じた差が認められたが, それ以降の差はそれほど顕著なものではなかった. ただし, 900ppmFの洗口液は, 洗口後6時間後においてもベースライン値より高い値を維持した.
Practice : 歯科学
Keywords :