アブストラクト(32巻3/4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 人工歯根における歯根膜再生に関する研究 - イヌ歯根膜線維芽細胞由来因子 (DPLF-CM) が歯根膜細胞の増殖・分化に及ぼす影響について -
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 日高丈博
Authors(kana) : ひだかたけひろ
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学第II講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 32
Number : 3/4
Page : 282-283
Year/Month : 1997 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 現在, 臨床で用いられている人工歯根はヒドロキシアパタイトやチタンなどの骨と直接結合することを目指したものである. しかしながら, このような人工歯根は天然歯の歯根膜がもつ緩圧機能を欠くために咬合圧などの外力に対して著しく高い応力を招き, 骨や人工歯根に疲労破壊を生じさせるなど様々な問題点が指摘されている. 最近, 人工歯根内部に緩衝機能を設ける試みもなされているが歯根膜の持つ生理学的機能をも代償することは不可能である. こうしたことから歯根膜をもつ人工歯根の心要性が再認識されるとともに, 人工歯根表面に歯根膜を再生させるハイブリッド型人工歯根の試みがなされている. このような培養歯根膜細胞の移植により歯根膜組織再生をはかる場合には, セメント芽細胞, 骨芽細胞あるいは線維芽細胞に分化する歯根膜progenitor cellが充分量存在することと, これらが人工歯根面に付着, 保持しやすく増殖と分化に有利な環境を得ることが不可欠である.
Practice : 歯科学
Keywords :