アブストラクト（32巻3/4号：神奈川歯学）

神奈川歯学

Japanese

Title　： 抜歯創の治癒過程における骨形成および血管構築の変化に関する研究
Subtitle　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors　： 大原健一
Authors（kana）　： おおはらけんいち
Organization　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔解剖学講座
Journal　： 神奈川歯学
Volume　： 32
Number　： 3/4
Page　： 295-296
Year/Month　： 1997 / 12
Article　： 報告
Publisher　： 神奈川歯科大学学会
Abstract　： 「論文内容要旨」 抜歯創の治癒過程における骨形成と血管構築の変化との関係を詳細に検索する目的で成犬下顎第三前臼歯を抜去し, その治癒過程を経時的に組織切片および, 血管鋳型標本を走査型電顕, 光学顕微鏡, 螢光顕微鏡を用いて検索を行い, 以下の結果を得た. (1) 抜歯後1週 : 鋳型標本では, 抜歯窩の新生血管は窩底から血餅の残存する窩口に向けほぼ垂直に走行していた. そして, 新生血管はいたる所で注入した樹脂が漏出し, 数珠状を呈していた. また組織像では, 遠心面の平坦な窩壁表層には, 立方形の骨芽細胞が並び骨形成を認めた. 一方, 近心面の窩壁表層は凹凸を呈し, 窩壁表層に多数の破骨細胞, 骨芽細胞が観察され骨改造が認められた. また, 近心および遠心面の既存固有歯槽骨内には, 非常に高い石灰化度を示すテトラサイクリン像が認められたが, 一方で, 抜歯窩中に伸びる新生骨梁には, わずかなラベリングがみられるのみであった.
Practice　： 歯科学
Keywords　：