アブストラクト(33巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 骨形成細胞にみられる多層膜構造物の電顕的研究 (第7報) -膜性骨形成とその細胞外脂質について-
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 正木久秀
Authors(kana) : まさきひさひで
Organization : 神奈川歯科大学口腔解剖学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 33
Number : 2
Page : 103-105
Year/Month : 1998 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 マウス頭蓋冠の形成過程を通じて, 石灰化現象と脂質の生物学的関係を明らかにすることを目的とし, 本研究では局所の脂質保存をより向上させるため塩基性色素, マラカイトグリーン(MG)を電顕レベルで応用し, 微細形態学的および脂質の物理・化学的観点からも検索を行った. 材料は新生仔マウス膜性骨(頭頂骨)でin vivo (1~2日齢)およびin vitro(胎生19日齢)両系を用い, 以下に示す結果を得た. 1. グルタールアルデヒド固定液とともにMG (pH 6.8)の併用で骨芽細胞の細胞形質膜上および細胞間には, electron opaqueなMG親和性物質(脂肪滴構造)が永井ら(1995)が本学会誌ですでに報告した多層膜構造物と同じ領域に観察された. 2. MGを使用した固定法により, 骨芽細胞から細胞外への脂肪滴の分泌過程も初めて明確にすることができ, 細胞外の脂肪滴が骨芽細胞由来であることが明白となった.
Practice : 歯科学
Keywords :