アブストラクト(33巻2号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 二重レジン鋳型法を用いたイヌ顎下腺終末部と導管系における微小血管構築に関する研究
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 松井宏道
Authors(kana) : まついひろみち
Organization : 神奈川歯科大学口腔解剖学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 33
Number : 2
Page : 110-111
Year/Month : 1998 / 6
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 微小循環を構成する血管網は各組織・臓器に固有のもので, その機能を反映した分布形態と密度(血管構築)を呈する. 本研究は導管と血管にレジンを同時に注入する方法(二重レジン鋳型法)をもちいて, イヌ顎下腺終末部と導管各部を特定し, そこに分布する血管構築の特徴を走査電顕で立体的に検索した. その結果, 次のような結論を得た: 1)顎下腺管開口部から逆行性に注入されたレジンによって, 完全な導管系(導管, 腺条部, 介在部)ならびに終末部の鋳型標本を得ることができた. 鋳型表面には管腔内面構造が正確に印記され, それらの構造の違いから導管各部を区別できた. また導管口径の移を連続して計測することができた. また終末部の鋳型標本から終末部内の微小導管である中心腔, 細胞間分泌細管の鋳型を得ることができた. 2)導管系固有の血管網は線条部から始まり, 主導管までを通して, 一層の密な毛細血管網が基本で, 各部位における血管構築に差異はなかった.
Practice : 歯科学
Keywords :