アブストラクト(33巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : ラット顎関節周囲における微細血管構築について
Subtitle : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容および審査の要旨
Authors : 大音篤之
Authors(kana) : おおとあつゆき
Organization : 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔解剖学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 33
Number : 4
Page : 205-207
Year/Month : 1998 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「論文内容要旨」 顎関節は全身における他の可動性関節と比べ, 多くの形態学的および機能的特徴を有する特殊な関節であることが知られており, 動物種の食性の違いによる咬合様式に対応した形態をしているといわれている. また, そこに分布する血管構築についてもなんらかの形態的な変化があると考えられる. そこで本論文では前後運動を主体とするラット顎関節部に注目し, そこに分布する血管構築を明らかにすることが重要であると考えた. 関節円板に分布する血管網は, 上・下関節腔滑膜下血管網であり, 上関節腔滑膜下の血管網は厚く比較的口径が太い蛇行した血管網で, 下関節腔滑膜下血管網は平坦で板状の単層構造を示した. また, 関節円板後部結合組織内には円板後部静脈叢が存在しており, 円板後部静脈叢および関節円板周囲には静脈弁が2葉性の弁として観察された. 顎関節周囲にはラット特有の形態を呈した洞様の関節枝が観察され, 関節円板の毛細血管はこれに直接流入していた.
Practice : 歯科学
Keywords :