アブストラクト(34巻1号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 下顎第三大臼歯の萌出状態と下顎骨形態について
Subtitle : 学位申請論文
Authors : 大須賀直人, 宮沢裕夫
Authors(kana) :
Organization : 松本歯科大学小児歯科学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 34
Number : 1
Page : 89-102
Year/Month : 1999 / 3
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 「緒言」 厚生省発行の国民栄養の状況によると, 1975年の20歳男性の平均身長と1997年の平均身長では4.4cmの増加が認められ, 近年, さらに増加傾向にある. この身長の増加傾向は手や足の骨と同様の成長機構で発育する下顎骨においても増大化傾向にあることが考えられる. にもかかわらず, 日本人では叢生症例など, 歯の大きさと顎骨の大きさの不調和を意味するdiscrepancyを認める症例が増加傾向を示している. Discrepancyはもともと不正咬合の診断と治療に関連して生まれた概念であるが, 不正咬合の成因と密接に関連し, 重要な要因となっている. 井上はdiscrepancyは人類進化の過程における顎骨と歯との発育の不均衡によって生じたものであり, 進化の過程における歯と顎骨との大きさの変化が, 相互に調和を保たなかったためか, その不調和を助長するような文化の発展があったために生じると述べている.
Practice : 歯科学
Keywords : 下顎第三大臼歯, Discrepancy, 下顎骨形態, 人種差