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アブストラクト（34巻2/3号：神奈川歯学）
Japanese
| Title ： | 接着性床用レジンの接着強さと重合時の収縮に関する基礎的研究 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 下山和夫, 楳本貢三, 下里隆史, 山田美記子, 森下久美子, 小幡清夫, 上新和彦 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 神奈川歯科大学歯科理工学教室 |
| Journal ： | 神奈川歯学 |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 2/3 |
| Page ： | 116-121 |
| Year/Month ： | 1999 / 9 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 神奈川歯科大学学会 |
| Abstract ： | 近年, 各種接着性レジン材料は臨床の各分野で使用され高い評価が得られるようになってきた. しかし, これらレジン系材料は重合時に収縮する性質があり, 正確な充填物あるいは成型物を作る際の障害となることが指摘されている1, 2). また, 接着システムを応用しているコンポジットレジンでは, その接着能力は, レジン重合時の収縮応力に勝つことが出来ず, 辺縁漏洩を完全に防ぐことは出来ないとの報告もある3, 4). このように重合時の収縮は, 接着系レジン材料においては重要な問題である. 一方, 大型補綴物まで使用可能な接着性レジン材料としては, コバルトクロム合金(以下, Co-Crと略す)などの非貴金属系金属床に用いられる, メチルメタクリレート系レジンに接着性を付与した, 金属接着性床用レジン「メタデント(MD)」が挙げられる. MDは接着性モノマーである4-メタクリロキシエチルトリメリット酸無水物(4-META)により金属と接着する. 4-METAと金属の接着に関しては詳しい報告がなされている5～10). また, MDについては, 接着性レジンと金属床の変形11), 義歯の補強効果への影響12)などの報告もみられる. 一方, 大野らは13), MDと貴金属合金のメタルフレームの接着の研究において, 重合収縮と熱収縮によって発生した応力はレジンをも破壊する大きさであり, これらの収縮に起因する接着界面に沿った勇断応力は金属からレジンを剥離する応力として作用し, 耐久性に優れた安定な接着界面を得るには, その界面における応力の低減化が必要であると報告している. 加熱重合レジンの重合時の収縮には, 重合収縮とガラス転移温度(Tg)から室温までの熱収縮が考えられている14). 接着性加熱重合レジンの場合, 安定した接着強さを得るには, 接着強さ[接着機構]に影響する主因子が, 重合収縮あるいは熱収縮のいずれにあるかを明らかにすることが重要であると考える. そこで本研究では, その手始めとしてMDについて接着強さと諸物性について基礎的な検討を行ってみた. |
| Practice ： | 歯科学 |
| Keywords ： | 加熱重合レジン, 接着性レジン, 接着強さ, 重合収縮, 熱収縮 |
English
| Title ： | Basic Study on Polymerization and Thermal Shrinkage of Heat-curing Resin to Bond Strength |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | Kazuo SHIMOYAMA, Kozo UMEMOTO, Takashi SHIMOZATO, Mikiko YAMADA, Kumiko MORISHITA, Kiyoo OBATA, Kazuhiko JYOSHIN |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | Department of Dental Materials, Kanagawa Dental College |
| Journal ： | Kanagawa Shigaku |
| Volume ： | 34 |
| Number ： | 2/3 |
| Page ： | 116-121 |
| Year/Month ： | 1999 / 9 |
| Article ： | Original article |
| Publisher ： | Kanagawa Odontological Society |
| Abstract ： | To investigate the influence of the polymerization and thermal shrinkage of heat-curing denture base resin METADENT (MD) to bond strength, the simple tensile bond strength was measured. The mechanical property of MD was similar to conventional heat-curing denture base resin. The rod of cobalt-chromium (Co-Cr) alloy was employed as adherent. The bond strength of MD (4-META dough system) was 6±4 MPa. There was no significant difference between the bond strength of MD and that of the combined use of MD and 4-META coating system of cold-curing resin. Those strengths were lower than that of 4-META coating system. The results suggest that the bond strength of MD was influenced by the polymerization and thermal shrinkage. |
| Practice ： | Dentistry |
| Keywords ： |
