アブストラクト(34巻2/3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 混合歯列期にダブルアーチワイヤー(DAW)を用いた下顎遠心咬合の治療
Subtitle : 症例
Authors : 三田浩明, 宮川順充, 久保田隆朗, 佐藤貞雄
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学歯科矯正学教室
Journal : 神奈川歯学
Volume : 34
Number : 2/3
Page : 130-136
Year/Month : 1999 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 従来, 成長期のAngle II級症例にはヘッドギアなどの顎整形力を応用することが多かった. しかし, 近年, 日本人のAngle II級症例では, その多くが, 下顎後退型であることが報告され1, 2にの装置の使用には疑問がもたれている. 成長期における下顎遠心咬合患者の治療法として, 代表的なものにアクチベーターなどの機能的な顎矯正装置が挙げられる. しかしこれらの装置に下顎骨の成長を刺激する作用があるのかどうかという点は, なお論議のあるところである. また, この方法では下顎を強制的に前方位に誘導しているので, 下顎や神経筋機構の適応がうまくゆかなければ再発するか, いわゆる二態咬合を引き起こしてしまうことも多い3). さらに叢生のある患者や, 口呼吸患者, 神経筋機構の反射の弱い患者, 装置の使用の協力が得られない患者など禁忌症も多いと考えられる.
Practice : 歯科学
Keywords : ダブルアーチワイヤー, 下顎遠心咬合, 咬合平面