アブストラクト(35巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 咬合異常が全身に及ぼす影響とその対策について
Subtitle : スプリント療法の要点
Authors : 高垣樹, 高垣順子, 二本柳千華
Authors(kana) :
Organization : 高垣歯科医院
Journal : 神奈川歯学
Volume : 35
Number : 4
Page : 223-227
Year/Month : 2000 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 1980年, 日本において, イリノイ大学FonderACおよびGuzay CMの両氏により, スプリンチュアー(スプリント)を用いた療法の講演が行われた. その後, 一部の歯科医師によってスプリントを用いた療法の研究が行われてきたが, 近年になって, スプリントを用いた療法が広く普及し, 数多くの臨床例が発表されるようになってきた. しかし, スプリントを用いた療法はいまだ未解明の部分が多く, 安易にスプリント療法を行うべきでないとの指摘もある. 歯科領域における下顎位治療の一方法であるスプリント療法は, 時として, 両刃の剣となり, 患者の健康を切り裂く結果となりえるからである. したがって, スプリント療法を選択しようとするときには, スプリントを用いる以前に患者の病歴, 家族歴, 現症などを十分に調べ, コンセンサスを得, 全身状態を把握した後に, スプリント療法の適否を判断すべきであり, スプリント療法は決して安易に行うべき治療法ではない.
Practice : 歯科学
Keywords :