アブストラクト(37巻4号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 人に優しい有床義歯製作のポイント‐要点を把握し要素を具現化する-
Subtitle :
Authors : 高垣樹, 岸敏彰*
Authors(kana) :
Organization : 高垣歯科医院, *岸歯科医院
Journal : 神奈川歯学
Volume : 37
Number : 4
Page : 164-172
Year/Month : 2002 / 12
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : 咬合の基礎となる要素は, 三つに大別される. 第一に顎口腔系附随筋の作用による筋肉の調和, 第二に適正な顎位, 第三に, 適正な顎位を基にした適正な咬合関係の構成である. この三大要素は有歯顎, 無歯顎を問わず補綴装置製作の全過程に関与し, これらを如何に具現化するかが生体に調和した有床義歯製作のポイントである. 今回, 人に優しい有床義歯製作のポイントをまとめたので, ここに報告する. 有床義歯製作のポイント 人に優しい有床義歯は如何にしたら得られるか. 自分の習い覚えた知識の先入観を持って臨床に臨み判断を行うのではなく, 先ず先入観を排除し, 不調和を来たしている患者自身の原因を把握し, 全体の調和バランスを図る. そして, 治療過程の各段階において要点を把握し, 適切に具現化を行うことにより, 人に優しい有床義歯が形となって現われる. 1. 咬合の基礎となる三大要素 第一 顎口腔系の附随筋の作用による筋肉の調和(symmetry of the muscles)を図る.
Practice : 歯科学
Keywords : 咬合の三大要素, Symmetry of the muscles, 適正顎位, 適正咬合構成, 後方顎位の一致, 顎関節窩内の下顎頭位の一致