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アブストラクト(37巻4号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | Application of node-strut analysis to skeletal patterns on digital radiographic images |
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Subtitle : | |
Authors : | 沼山助直 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 37 |
Number : | 4 |
Page : | 173-174 |
Year/Month : | 2002 / 12 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | Node-strut解析法は, 海綿骨骨梁構造の組織学的定量評価において一般的に用いられる組織学的骨形態計測法である. しかしながら, Node-strut解析法を摘出標本以外の臨床的画像の骨梁構造評価に使用した, という報告は認められない. 本研究では, mathematical morphological processingによって骨のデジタルエックス線画像情報から抽出した骨格二値画像における骨梁構造連結性の定量評価法として, 本法の有用性を検討することを目的に, 金属線を用いた単純な構造のファントムを作製し基礎的検討を行った. 断面積0. 42mm×0. 42mm, 長さ6mmの角形金属線6本を1. 5mm間隔で格子状に配列し, 10mm×10mm×1. 5mmのパラフィンワックス内に埋入し, 厚さ10mmの軟組織等価ファントムを散乱体として重ねたNode-strut解析法評価用ファントムを作製した. そして, ファントムの金属線を1本ずつ除去して連結性を6段階に変化させ, コンピューテッドラジオグラフィー(CR)と小焦点エックス線発生装置による3倍拡大規格撮影を行った. これらのデジタルエックス線画像情報を, CRワークステーションを用いてmathematical morphological processingし, 連結点(Nd)と終末点(Tm)の数および支柱の長さが異なる12種類の骨格二値画像を抽出した. 抽出した骨格二値画像(和集合画像n=2-5, n=3-6)のデジタル画像情報を, 転送用汎用パーソナルコンピュータを介してマイクロコンピューテッドトモグラフィー(μCT)ワークステーション用フォーマットへとフォーマット変換し, μCTワークステーションのnode-strut解析ソフトシステムにより定量的に解析したNode-strut解析の解析値において, Nd, Tm数の指標となる媒介変数(N. Nd/T. Ar, N. Tm/T. Ar, N. Nd/N. Tm)の変化は理論値の変化と良く相関した. しかしながら, 和集合画像n=2-5に対する解析値とn=3-6に対する解析値の間には若干の相違が認められた. また, 支柱の長さの指標である媒介変数(NdNd/T. Ar, NdTm/T. Ar, TmTm/T. Ar, TSL/T. Ar, NdNd/TSL, NdTm/TSL, TmTm/TSL)の変化も理論値の変化と良く相関し, 全体的に和集合画像n=2-5に対する解析値とn=3-6に対する解析値の差も少なかった. そして, それぞれの解析値は視覚的観察とも一致した. 以上の結果から, 組織学的骨形態計測法として開発されたNode-strut解析法は, mathematical morphological processingによって骨のデジタルエックス線画像情報から抽出した骨格二値画像における連結性の定量評価法として有用な手法であることが明らかとなった. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |