アブストラクト(38巻2/3号:神奈川歯学)

神奈川歯学

Japanese

Title : 抗セメント質由来細胞接着因子モノクローナル抗体作製とセメント質形成機構解析モデルの構築
Subtitle : 学位申請論文
Authors : 半田慶介
Authors(kana) :
Organization : 神奈川歯科大学歯科保存学講座
Journal : 神奈川歯学
Volume : 38
Number : 2/3
Page : 100-109
Year/Month : 2003 / 9
Article : 報告
Publisher : 神奈川歯科大学学会
Abstract : セメント質は歯根表面を覆う石灰化した結合組織で, 歯根と歯根膜との間に介在している. 結合組織性再付着獲得においてセメント質再生は重要であり, 効果的な歯周組織再生療法にはこの組織の発生機序に基づいた再生治療法の開発が望まれる. 歯胚発生過程において, セメント質形成は歯根象牙質形成後に始まり, ヘルトビッヒ上皮鞘と歯小嚢細胞の相互作用によって制御されている. 歯小嚢は神経冠由来の外胚葉性間葉細胞から構成され, 歯周組織の構成要素であるセメント質, 歯根膜, 歯槽骨に分化する間葉系前駆体が含まれている. 最近の知見では, amelogenin, ameloblastin, laminin, type IV collagen, TGF-βを含むヘルトビッヒ上皮鞘由来の分泌性タンパク質による刺激が歯小嚢のセメント芽細胞前駆体からセメント芽細胞への分化に関与することが報告されている. しかしながら, セメント芽細胞への分化機構はセメント質の特異的なマーカーが同定されていないため十分には解明されていない.
Practice : 歯科学
Keywords : Cementogenesis, Cementum-derived attachment protein (CAP), Cementoblast progenitor