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アブストラクト(38巻2/3号:神奈川歯学)
Japanese
Title : | The Role of Hepatocyte Growth Factor in Odontogenic Developmental Cysts |
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Subtitle : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨 |
Authors : | 山本貴之 |
Authors(kana) : | やまもとたかゆき |
Organization : | 神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔病理学講座 |
Journal : | 神奈川歯学 |
Volume : | 38 |
Number : | 2/3 |
Page : | 110-111 |
Year/Month : | 2003 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 神奈川歯科大学学会 |
Abstract : | [論文内容要旨] Hepatocyte growth factorおよびそのレセプターであるc-Metとの相互反応によりエナメル芽細胞の増殖活性が高まることが確認されている. 本論文ではHGF/c-Metが歯原性角化嚢胞, 含歯性嚢胞の発生や拡大に関与している可能性を考え, RT-PCR, 免疫組織化学を用いてそれらの発現を検索した. またHGFの直接的作用を調べるために, 嚢胞壁上皮を初代培養し, リコンビナントHGFタンパクを添加した. RT-PCRの結果, HGF, c-MetそれぞれのmRNAの発現が確認され, HGFは上皮下結合組織中の繊維芽細胞に, c-Metは嚢胞壁上皮に発現していることが免疫組織学的に認められた. 増殖活性マーカーとしてKi-67抗原を染色したところ, c-MetとKi-67の間に高い相関性が確認された. 嚢胞壁上皮を初代培養し, リコンビナントHGFタンパクを添加したところ, リコンビナントHGFタンパクを添加しなかったものではKi-67陽性細胞が確認されないのに対し, リコンビナントHGFタンパクを添加したものでは4症例中2症例でKi-67陽性細胞が認められた. これらの結果からHGF/c-Metを介した上皮-間葉相互反応により, 嚢胞壁上皮の増殖活性が上昇し, 嚢胞の発生, 拡大に関与する可能性が示唆された. |
Practice : | 歯科学 |
Keywords : |