アブストラクト（38巻2/3号：神奈川歯学）

神奈川歯学

Japanese

Title　： Relationships between bone strength and bone quality factors three-dimensional imaging analysis in ovariectomized mice
Subtitle　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科博士論文 内容および審査の要旨
Authors　： 若林克
Authors（kana）　： わかばやしまさる
Organization　： 神奈川歯科大学大学院歯学研究科歯科放射線学講座
Journal　： 神奈川歯学
Volume　： 38
Number　： 2/3
Page　： 113-114
Year/Month　： 2003 / 9
Article　： 報告
Publisher　： 神奈川歯科大学学会
Abstract　： [論文内容要旨] ovariectomized(OVX)miceとSham-operated(Sham)miceを用いて骨強度に関与する骨質因子について3次元的画像解析により検討した. 骨質の異なる骨サンプルを獲得するため, postmenopausal bone loss modelとしてOVX mice(n=9), normal modelとしてSham mice(n=9)を普通飼料自由摂取で6週間飼育した後, 各々の大腿骨を摘出した摘出された大腿骨の遠位骨幹端部を対象にTotal bone mineral density(BMD), total bone area, cortical BMD, cortical thicknessおよびtrabecular BMDをperipheral quantitative computed tomography(pQCT)を使用して計測した. さらに同部位の3次元的骨梁構造指標として, fractional bone volume(BV/TV), trabecular number(Tb. N), trabecular thickness(Tb. Th), trabecular separation(Tb. Sp)およびconnectivity density(Conn. D)がmicrocomputed tomography(micro-CT)により計測された. そして同部位の圧縮試験により測定された最大荷重を各々の骨強度とした. これらの測定結果から重回帰分析により骨強度と骨質因子との関係について検討した. 重回帰分析の結果, cortical BMD, cortical thicknessよりもtrabecular BMDが骨強度に強く影響していた. 各骨梁構造指標の中でTb. ThとTb. Nがほぼ同等に骨強度に強く影響していた. そしてTb. ThとTb. Nはcortical thicknessやtrabecular BMDよりもbone strengthに強く影響していた. これらの結果から, trabecular thicknessとtrabecular numberは, corticalのBMDやthickness, trabecular BMDよりも骨強度に強く影響している骨質因子である可能性が示唆された.
Practice　： 歯科学
Keywords　：